Raymond Verheijen
Twitter iconレイモンド・フェルハイエン(1971年生)は、オランダの育成組織の中で優秀な選手でしたが、残念なことに慢性的な怪我のため18歳でリタイアすることになり、プロ選手になる夢が破れました。この残念な経験をバネに、フェルハイエンは19歳でコーチとしてのキャリアに踏み出します。若手のコーチとして、またサッカー固有の観点から、アムステルダム自由大学で運動生理学とスポーツ心理学の修士課程を1995年に修了。またリバプール・ジョン・モーレス大学でも研究しました(1993~1995年)。

1995年に発表したフェルハイエンの学位論文は、1997年にオランダサッカー協会のコーチ教育用教材「サッカーのためのコンディショニング」に採用され、1998年にはオランダサッカー協会のプロ・インストラクターとなり、インストラクターとして初めて関わったコースでは、ルート・フリット、フランク・ライカールト、ロナルド・クーマン、ヨハン・ニースケンスというコーチ陣と協働しています。

1998年、オランダ代表監督のフランク・ライカールトは、2000年のヨーロッパ選手権に向けてフェルハイエンをアシスタントの一人に指名(オランダは準決勝進出)、また2002年にはフース・ヒディンクによって、2002年のFIFAワールドカップに向けた韓国代表のアシスタントに指名されています(韓国はベスト4進出)。

フェルハイエンは、その後全てのワールドカップとヨーロッパ選手権に関わってきました。

  • EURO2004 with Holland & Dick Advocaat (semi final)
  • World Cup 2006 with South Korea and Dick Advocaat
  • EURO2008 with Russia & Guus Hiddink (semi final)
  • World Cup 2010 with Korea (semi final)
  • EURO2012 with Russia & Dick Advocaat
  • World Cup 2014 with Argentina (final)

また、フェルハイエンは以下のチームとも関わっています。

  • World Cup Under 20 in Argentina (2001) with Holland and Louis van Gaal (quarter final)
  • Women’s EURO2009 in Finland with Holland and Vera Pauw (semi final)

クラブレベルでは、フェルハイエンは、グラスゴー・レンジャース、FCバルセロナ(Champions League 2006)、ゼニト・サンクトペテルブルグ (UEFA Cup 2008)、チェルシー (FA Cup 2009)、マンチェスター・シティーといったヨーロッパの強豪クラブにて、サッカー・コンディショニングの相談役を務めました。

2006年、フェルハイエン氏はオランダサッカー協会からフェイエノールト・アカデミーに移り、フェイエノールト・リザーブチームの監督を務める傍ら、育成世代のピリオダイゼーションの発展に努めました。

1998年に出版された彼の最初の書籍「サッカーのためのコンディショニング」の後、2番目の書籍として2008年に「サッカーのピリオダイゼーション」をオランダで出版(同書の英語翻訳本も2014年度に改訂出版)。

2009年には、オランダ・フットボールアカデミーを設立。オランダ国内にてフットボールカンファレンスやコースを企画・運営を開始。

2011年、フェルハイエンの指導者としてのキャリアは、ウェールズ代表監督のギャリー・スピード氏のアシスタントを務めたことで、次の段階へと向かい始めました。任期中には、同国代表は2011年のFIFAワールドランキングにおいて最も上昇した国に選ばれました。

その後、彼の活動拠点はイギリス、南アフリカ、日本へと拡がっていき、2012年にワールドフットボールアカデミーを設立。同アカデミーの最高経営責任者(CEO)に就任しました。

フェルハイエンは現在でも、各国のサッカー協会や海外のクラブの相談役を務めています。